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FineKernelToolKit 4.2.13
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幾何平面を管理するクラス [詳解]
#include <CLI/FK_CLI/include/Plane_CLI.h>
公開メンバ関数 | |
| fk_Plane () | |
| コンストラクタ | |
| fk_Plane (fk_Plane^ P) | |
| コピーコンストラクタ | |
| ~fk_Plane () | |
| デストラクタ | |
| !fk_Plane () | |
| ファイナライザ | |
| String ^ | ToString () override |
| 文字列出力メソッド | |
| bool | SetPosNormal (fk_Vector^ pos, fk_Vector^ norm) |
| 平面設定メソッド1 | |
| bool | Set3Pos (fk_Vector^ pos1, fk_Vector^ pos2, fk_Vector^ pos3) |
| 平面設定メソッド2 | |
| bool | SetPosUVVec (fk_Vector ^ pos, fk_Vector ^ U, fk_Vector ^ V) |
| 平面設定メソッド3 | |
| double | GetDist (fk_Vector^ pos) |
| 任意点距離参照メソッド | |
| fk_Vector ^ | GetPos (double u, double v) |
| u,v パラメータによる平面上点参照メソッド | |
| bool | IsParallel (fk_Vector^ V) |
| ベクトル平行判定メソッド | |
| bool | IsParallel (fk_Plane^ P) |
| bool | IsVertical (fk_Vector^ V) |
| ベクトル垂直判定メソッド | |
| bool | IsVertical (fk_Plane^ P) |
| bool | CalcCrossPos (fk_Vector^ A, fk_Vector^ B, fk_Vector^ pos) |
| 交点位置ベクトル参照メソッド | |
| bool | CalcCrossLineParam (fk_Vector^ A, fk_Vector^ B, double % t) |
| 交点直線パラメータ参照メソッド | |
| bool | CalcCrossPlaneParam (fk_Vector^ A, fk_Vector^ B, double % u, double % v) |
| 交点平面パラメータ参照メソッド | |
| bool | CalcCrossAll (fk_Vector^ A, fk_Vector^ B, fk_Vector^ pos, double % t, double % u, double % v) |
| 交点情報参照メソッド | |
プロパティ | |
| fk_Vector^ | BasePos [get] |
| 基点ベクトルプロパティ | |
| fk_Vector^ | UVec [get] |
| Uベクトルプロパティ | |
| fk_Vector^ | VVec [get] |
| Vベクトルプロパティ | |
| fk_Vector^ | Normal [get] |
| 法線ベクトルプロパティ | |
| double | Dist [get] |
| 原点距離参照メソッド | |
幾何平面を管理するクラス
このクラスは、空間中の平面に関する幾何的な算出を行う機能を提供します。 このクラスは fk_Polygon のような形状を生成するためのものではなく、 純粋に幾何計算を行うためのものです。具体的には、以下のような処理が可能です。
fk_Plane において、平面 P の表現は平面上の点 \( \mathbf{B} \) と、 平面上の平行でない2つの単位ベクトル \( \mathbf{U}, \mathbf{V} \) によって、
\[ \mathbf{P}(u, v) = \mathbf{B} + u\mathbf{U} + v\mathbf{V} \]
という式でなされます。 \(u, v\) は実数パラメータです。 各メソッドの解説では、 \(\mathbf{B}\) を「基点ベクトル」、 \(\mathbf{U}, \mathbf{V}\)を「Uベクトル」「Vベクトル」とします。
なお、平面が関与しない幾何計算は fk_Math クラスに集約しているので、 そちらも参照して下さい。
| FK_CLI::fk_Plane::fk_Plane | ( | ) |
コンストラクタ
| FK_CLI::fk_Plane::fk_Plane | ( | fk_Plane^ | P | ) |
コピーコンストラクタ
| FK_CLI::fk_Plane::~fk_Plane | ( | ) |
デストラクタ
| FK_CLI::fk_Plane::!fk_Plane | ( | ) |
ファイナライザ
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override |
文字列出力メソッド
現在の平面情報を文字列として出力します。
平面設定メソッド1
平面上の1点と、平面の法線ベクトルを指定することにより、平面を設定します。 基点ベクトルは pos となり、UベクトルとVベクトルは自動的に算出されます。 法線ベクトルとして零ベクトルが入力された場合はエラーとなります。
| [in] | pos | 基点ベクトル |
| [in] | norm | 法線ベクトル |
平面設定メソッド2
平面上の3点を指定することにより、平面を設定します。 基点ベクトルは pos1 となり、 Uベクトルは (pos2 - pos1)、 Vベクトルは (pos3 - pos1) をそれぞれ正規化したものとなります。 3点が同一直線上にある場合はエラーとなります。
| [in] | pos1 | 基点ベクトル |
| [in] | pos2 | 平面上の点の位置ベクトル |
| [in] | pos3 | 平面上の点の位置ベクトル |
平面設定メソッド3
平面上の1点と、平面の法線ベクトルに垂直な平行でない 2つのベクトルを指定することにより、平面を設定します。 引数の U, V がそれぞれ Uベクトル、Vベクトルとして設定されます。 U, V が平行であるか、少なくとも一方が零ベクトルであった場合エラーとなります。
| [in] | pos | 基点ベクトル |
| [in] | U | Uベクトル。単位ベクトルである必要はありません。 |
| [in] | V | Vベクトル。単位ベクトルである必要はありません。 |
| double FK_CLI::fk_Plane::GetDist | ( | fk_Vector^ | pos | ) |
任意点距離参照メソッド
平面と任意の点との距離を取得します。
| [in] | pos | 任意の位置ベクトル |
| fk_Vector ^ FK_CLI::fk_Plane::GetPos | ( | double | u, |
| double | v | ||
| ) |
u,v パラメータによる平面上点参照メソッド
概要で述べた数式に従って、平面上点の位置ベクトルを算出します。
| [in] | u | uパラメータ |
| [in] | v | vパラメータ |
| bool FK_CLI::fk_Plane::IsParallel | ( | fk_Vector^ | V | ) |
ベクトル平行判定メソッド
任意のベクトルが平行であるかどうかを判定します。 V が零ベクトルであった場合は常に false を返します。
| [in] | V | 任意ベクトル |
| bool FK_CLI::fk_Plane::IsParallel | ( | fk_Plane^ | P | ) |
別の任意の平面と平行であるかどうかを判定します。
| [in] | P | 任意平面 |
| bool FK_CLI::fk_Plane::IsVertical | ( | fk_Vector^ | V | ) |
ベクトル垂直判定メソッド
任意のベクトルが垂直であるかどうかを判定します。 V が零ベクトルであった場合は常に false を返します。
| [in] | V | 任意ベクトル |
| bool FK_CLI::fk_Plane::IsVertical | ( | fk_Plane^ | P | ) |
別の任意の平面と垂直であるかどうかを判定します。
| [in] | P | 任意平面 |
交点位置ベクトル参照メソッド
2点A, B を通る直線と平面との交点の位置ベクトルを取得します。 A,Bが同じ位置であった場合は、直線と平面が平行である場合、 エラーとなります。
| [in] | A | 直線上の1点 |
| [in] | B | 直線上の1点 |
| [out] | pos | 交点位置ベクトルが代入されます。 |
交点直線パラメータ参照メソッド
2点A, B を通る直線と平面との交点の、直線上でのパラメータを取得します。 直線式 \(\mathbf{L}(t)\) は、以下のようなものであると想定します。
\[ \mathbf{L}(t) = (1-t)\mathbf{A} + t\mathbf{B} \]
A,Bが同じ位置であった場合は、直線と平面が平行である場合、 エラーとなります。
| [in] | A | 直線上の1点 |
| [in] | B | 直線上の1点 |
| [out] | t | 交点の直線上でのパラメータが代入されます。 |
交点平面パラメータ参照メソッド
2点A, B を通る直線と平面との交点の、平面上でのパラメータを取得します。 平面の式は概要のものと想定します。 A,Bが同じ位置であった場合は、直線と平面が平行である場合、 エラーとなります。
| [in] | A | 直線上の1点 |
| [in] | B | 直線上の1点 |
| [out] | u | 交点の平面上でのuパラメータが代入されます。 |
| [out] | v | 交点の平面上でのvパラメータが代入されます。 |
| bool FK_CLI::fk_Plane::CalcCrossAll | ( | fk_Vector^ | A, |
| fk_Vector^ | B, | ||
| fk_Vector^ | pos, | ||
| double % | t, | ||
| double % | u, | ||
| double % | v | ||
| ) |
交点情報参照メソッド
2点A, B を通る直線と平面との交点の、直線上でのパラメータを取得します。 直線式 \(\mathbf{L}(t)\)は、以下のようなものであると想定します。
\[ \mathbf{L}(t) = (1-t)\mathbf{A} + t\mathbf{B} \]
平面の式は概要のものと想定します。 A,Bが同じ位置であった場合は、直線と平面が平行である場合、 エラーとなります。
| [in] | A | 直線上の1点 |
| [in] | B | 直線上の1点 |
| [out] | pos | 交点位置ベクトルが代入されます。 |
| [out] | t | 交点の直線上でのパラメータが代入されます。 |
| [out] | u | 交点の平面上でのuパラメータが代入されます。 |
| [out] | v | 交点の平面上でのvパラメータが代入されます。 |
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get |
基点ベクトルプロパティ
基点ベクトルを取得します。
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get |
Uベクトルプロパティ
Uベクトルを取得します。
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get |
Vベクトルプロパティ
Vベクトルを取得します。
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get |
法線ベクトルプロパティ
法線ベクトルを取得します。
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get |
原点距離参照メソッド
平面と原点との距離を取得します。