Wave オーディオバッファクラス [詳解]

#include <CLI/FK_CLI/include/AudioWavBuffer_CLI.h>

FK_CLI::fk_AudioWavBuffer の継承関係図

FK_CLI::fk_AudioWavBuffer 連携図

公開メンバ関数
	fk_AudioWavBuffer ()
	コンストラクタ

	~fk_AudioWavBuffer ()
	デストラクタ

	!fk_AudioWavBuffer ()
	ファイナライザ

virtual bool	Open (String^ filename) override
	オーディオデータ読み込みメソッド

基底クラス FK_CLI::fk_AudioOggBuffer に属する継承公開メンバ関数
	fk_AudioOggBuffer ()
	コンストラクタ

	~fk_AudioOggBuffer ()
	デストラクタ

	!fk_AudioOggBuffer ()
	ファイナライザ

virtual bool	Ready (void) override
	再生開始可能状態取得メソッド

virtual bool	Play (void) override
	再生メソッド

virtual double	Tell (void) override
	再生位置取得メソッド

virtual void	Seek (double time) override
	再生位置頭出しメソッド

virtual void	Stop (void) override
	停止メソッド

virtual void	End (void) override
	オーディオデータ解放メソッド

基底クラス FK_CLI::fk_AudioBase に属する継承公開メンバ関数
	fk_AudioBase ()
	コンストラクタ

	~fk_AudioBase ()
	デストラクタ

	!fk_AudioBase ()
	ファイナライザ

void	Pause (void)
	ポーズメソッド

void	SetLoopArea (double start, double end)
	ループエリア設定メソッド

double	GetLoopStartTime (void)
	ループ開始点取得メソッド

double	GetLoopEndTime (void)
	ループ終了点取得メソッド

その他の継承メンバ
基底クラス FK_CLI::fk_AudioBase に属する継承静的公開メンバ関数
static bool	Init (void)
	オーディオシステム初期化メソッド

static bool	GetInit (void)
	オーディオシステム初期化状態取得メソッド

static void	Sleep (double time)
	プロセススリープメソッド

static void	SetListenerModel (fk_Model^ model)
	サラウンドリスナー同期モデル設定メソッド

static fk_Model ^	GetListenerModel (void)
	サラウンドリスナーモデル取得メソッド

基底クラス FK_CLI::fk_AudioBase に属する継承プロパティ
double	Gain `[get, set]`
	音量プロパティ

int	QueueSize `[get, set]`
	キューバッファサイズプロパティ

bool	LoopMode `[get, set]`
	ループモードプロパティ

fk_Vector^	Position `[get, set]`
	サラウンド音源位置プロパティ

fk_Model^	Model `[get, set]`
	サラウンド音源同期モデルプロパティ

double	Distance `[get, set]`
	サラウンド音源有効距離プロパティ

bool	SurroundMode `[get, set]`
	サラウンド効果状態プロパティ

詳解

Wave オーディオバッファクラス

このクラスは、Wave 形式のファイルに格納された音声を、オンメモリで再生する機能を提供します。このクラスは、ファイルを読み込む時点で全ての音声データをメモリ上に展開します。これにより、頻繁な再生と停止を繰り返したり、 seek() を頻繁に用いて再生位置を変更するといった、即応性の高い再生を可能としています。短くて頻繁に再生と停止を繰り返すような、効果音などの音源に適しています。また、サラウンドにも対応しています。

しかしながら、全てのデータをメモリ上に展開するという仕様上、巨大な音声データを入力した場合にはかなりのメモリを使用してしまいます。長尺で単調に再生するような BGM 再生などの用途には向いていません。そのような用途を想定する場合は、 fk_AudioStream クラスを利用して下さい。

また、Ogg Vorbis 形式のファイルを再生したい場合は fk_AudioOggBuffer クラスを利用してください。本クラスとほぼ同一の機能を持ちます。

なお、本クラスは fk_AudioBase クラスの派生クラスであり、音量やループ再生の制御、サラウンド効果の使用といった機能の利用については fk_AudioBase のメソッドを用いて行います。

参照: fk_AudioBase, fk_AudioOggBuffer, fk_AudioStream

構築子と解体子

◆ fk_AudioWavBuffer()

FK_CLI::fk_AudioWavBuffer::fk_AudioWavBuffer ( )

コンストラクタ

◆ ~fk_AudioWavBuffer()

FK_CLI::fk_AudioWavBuffer::~fk_AudioWavBuffer ( )

デストラクタ

◆ !fk_AudioWavBuffer()

FK_CLI::fk_AudioWavBuffer::!fk_AudioWavBuffer ( )

ファイナライザ

関数詳解

◆ Open()

virtual bool FK_CLI::fk_AudioWavBuffer::Open ( String^ filename )

overridevirtual

オーディオデータ読み込みメソッド

Wave 形式のファイルを指定することで、音声データを読み込みます。

覚え書き: サラウンド効果を有効とするためには、音源はモノラルでなければなりません。

引数

[in] filename ファイル名。

戻り値: 入力に成功すれば true を、失敗すれば false を返します。

FK_CLI::fk_AudioOggBufferを再実装しています。

公開メンバ関数