論文題目:
リアルタイム3DCG コンテンツにおける雪の付着表現に関する研究
概要:
ハードウェア能力の向上と共に、3DCG(3 次元コンピュータグラフィック) で表現でき
る能力も向上し、今ではリアルタイム3DCG においても、自然現象などの複雑な計算を
要する表現も可能になってきている。その自然現象の表現の中でも、雪の表現というも
のは冬の季節感や寒さを表す表現として重要な表現である。本研究では、リアルタイム
3DCG コンテンツにおいて、雪粒子一つ一つをキャラクターに綺麗に付着させていく雪の
付着表現手法を提案し、雪が降るような場面での臨場感の向上を図る。
本研究の手法として、まず雪の付着の起こり方をモデル化し、それに基づき付着が起こ
るかどうかを判定した。そして付着が起こったと判断された雪は、テクスチャにて表現し
た。付着地点を特定、2 次元画像処理にてテクスチャ画像を生成し、雪を表現することに
より、高速な動作を実現した。また、付着する対象となる物体の素材を考慮することによ
り汎用性のある付着表現手法を実現した。