論文題目:
各種3D グラフィックス最適化手法における複数のWeb3D 技術での差異に関する研究

概要:
Web3D を用いたWeb コンテンツが増えてきている。商品紹介を主な目的として用いられ ているが、CAD などの工業用にデザインされたモデルをそのまま流用している場合も多く、 家庭用パソコンでの処理速度やダウンロード時間など、Web 上で扱う場合に生じる問題を 想定していない。閲覧者はノート型パソコンを利用しているなど、三次元描画能力が高く ない環境にある場合や、通信に関して高速回線を利用していない場合が存在する。そのよ うな閲覧者にとって、情報収集の際のWeb3D コンテンツがストレスとなってしまうことは 充分に考えられる。これらのパソコン性能、通信速度による問題はモデルのポリゴン数を 減らすことで解決できると考えられるが、単純にポリゴンを削減するとモデルの描画品質 は粗くなる。そこで3D グラフィックス最適化手法を用いることによって、一般的な3D グ ラフィックス同様、Web3D でもモデルの質感を保ったまま3D モデルを表示できることに 着目し、本論文では、複数の3D グラフィックス最適化手法を複数のWeb3D 技術に対して 適用し、その結果それらの最適化手法が各Web3D 技術に対して有効な手段として成り立つ のか、またその結果から各種Web3D 技術がどのような場合に有効となり得るのかを評価し た。

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