論文題目:
3D コミュニティサイトにおける、コミュニケーションを実現する表現方法の評価に関する研究
概要:
昨今のインターネット利用人口の増加に伴い3D チャットサービスも増えつつあるが、こ
れまで日常的にテキストチャットを利用してきたユーザーの中でも3D チャットを利用し
ているユーザーの数は決して多くないという現状がある。
そこで本研究では、それぞれのチャットとユーザーのチャット使用暦において使いやす
さ、コミュニケーションに与える効果、非言語的情報利用の仕方などについてアンケート
を取って調査し、チャット利用暦の差によってなぜ3D チャットの利用に対する考え方が違
ってくるのかを明らかにし、それぞれのチャットに応じたより有効な用途を明らかにする
ことを目的とする。
調査によって、3D チャットのほうが優れている点は、チャットに不慣れなユーザーでも
参加しやすく、アバターの存在により対面型コミュニケーションに近いコミュニケーショ
ンが可能である点であり、テキストチャットのほうが優れている点はユーザーに対する負
担が小さく、慣れれば3D チャットよりも効率的に情報のやり取りができる点であるという
結果が得られた。