論文題目:
遺伝的アルゴリズム(GA)を利用した魚モデルの経路制御の最適化
概要:
現在エージェントモデルが様々な分野で利用されているが、これら動かす際には制御情報と
してたくさんの数値(パラメータ)を設定する必要がある。これらはその時々の環境情報にそ
って設定する必要があり、その設定は手間がかかる作業である。
この研究では、上下左右方向の空間への移動が可能なエージェントモデル「魚モデル」に焦
点を当て、各パラメータの最適化をAI の一種であるの遺伝的アルゴリズム(GA)を使う事で
自動化し、アニメーションの経路制御を行う。
手法としては、あらかじめ障害物回避の方法をパターン化しておき、大きさ・最高速度・
障害物判定の視界・回避行動に必要な数値などを含む遺伝子をGA により設定する。これ
を元に、移動経路を一定描画回数分計算する。壁、障害物との衝突判定の結果を各遺伝子
の成績とし、 成績を元にGA によって最適化する事で、 毎回設定された状況に応じて3DCG
空間上を障害物に当たらずに動く経路制御を実現した。