論文題目:
3DCG ウォークスルーにおける「酔い」の分析とその改善に関する研究

概要:
コンピューターの処理能力の向上や様々な技法の研究の結果、3DCG は様々な表現方法 を手に入れ、日進月歩の勢いで新しい映像が誕生している。しかし一方で3DCG による映 像を鑑賞する人が少なからず体験する乗り物酔いに酷似した「3D 酔い」と呼ばれる症状 の発症が問題として指摘されている。現在抑制手法がいくつか提案されているものの、そ の効果が抑制の決定打とは成り得ていない。本論文では、体験者自らが操作を行うため自 由度が高い反面、過剰な視点移動も出来、その結果酔いが誘発しやすいインタラクティブ 型ウォークスルーの利用時に、「酔い」が発生する要因の分析及びその改善手法を模索し、 「固視抑制」という乗り物酔い向けの対策を応用した抑制手法を3D 酔い対策の一案とし て提案する。また同手法を反映した酔い抑制エフェクトを実装した検証モデルを制作し、 アンケートを行ってその効果を検証した。

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