研究の進め方に関するTopicを書いておくページです。研究を始めるにあたって読んでおくとよいかもしれません。
この項目では、英語の論文、というだけで拒否反応が出る方に向けて、 英語論文の内容を把握するための拾い読みのコツを書いておきます.
実は、英論文の構成はほぼテンプレ化されています。 まぁ英文に限らず、論文というものはテンプレに合わせて書くものなんですけどね。
なので、こういう名前の章にはこういうことが書いてある、 という対応を把握しておくだけでも拾い読みのターゲットが絞れます。
拾い読みできそうなポイントは次の通りです。 肝心のアルゴリズムや技術的な内容については、 拾い読みしてから挑戦しても遅くはないでしょう。
いきなり全部を理解しようとするのがパンクの原因です。 焦らず少しずつ解読するように心がけてください。
論文内に現れる図表も重要な手掛かりとなります。
ビジュアルシミュレーションなど見た目が重要な研究などは 図表を見ただけで内容の大筋が分かる事がよくあります。
図表についている図表番号を参照して、本文中での説明を読むというのも 英語論文を読み解くコツの一つです。
得てしてテーマ探しというのは難しいものです。
そもそもどんな分野・領域にするのかすら分からずに闇雲にさがしてしまいがちです。
そんな貴方に参考になるかもしれないサイトをいくつか紹介します。
''1. CEDiL (CEDEC Digital Library)'' / http://cedil.cesa.or.jp/
毎年秋に行われている、ゲーム開発者カンファレンス「CEDEC」で講演された資料がアーカイブされているサイトです。
開発現場ではどういう話題が今Hotなのか、どういう問題があるのか、などが分かると思います。
研究テーマ探しの取っかかりとしてはなかなか良いサイトだと思います。
ユーザー登録必須ですが、登録すれば公開されている資料は全て閲覧できます。
ちなみに日本で行われているカンファレンスなので、資料のほとんど日本語です。
''2. GDC Vault'' / http://www.gdcvault.com/
毎年春に行われている、ゲーム開発者カンファレンス「Game Developers Conference(GDC)」で講演された資料や動画などがアーカイブされているサイトです。
GDCは世界中の開発者が集うと言われるだけあって、アーカイブの資料数も膨大です。
・・・が、多くの資料が閲覧できなかったりする上に、全て英語なので注意が必要です。
''3. CG World''
サイトではなく書籍ですが一応。
とりあえずCGに関することなら色々と書かれていますので取っかかりとしては良いかもしれません。
CGWorldで見つけた内容から広げていくというのもひとつの手ではあります。
''4. R&Dのサイト''
世界中には様々な研究機関があり、各企業の中にも研究機関があります。
参考になるか微妙なところですが、いくつかあるので眺めてみると良いかもしれません。
論文探してますか?
研究を行うにあたって、論文の調査は必須です。
研究テーマを探すこともそうですが、研究領域の歴史や流行を知るためにも論文調査を行う必要があります。
さもないと、
「これやりたいんですが」
「それって20xx年のどこどこでもうやられてたよ」
「えっ」
だったり、
「これやりたいんですが」
「それなら20xx年のどこどこのアレ読んだ?」
「えっ」
・・・ということになりかねないのです。恐ろしいですね。
しかし、論文というのは闇雲に探してもなかなか出てきてくれません。
偉大なるGoogle先生で検索しようにも単語だけではどうにも上手くいきません。
というかそもそも論文ってどこにあるの?という状態かもしれません。
大丈夫です、みんな最初はそうでした。
そんな貴方にとりあえずのきっかけとして、論文探しの手助けとなるサイトをいくつか紹介します。
''1. ゲームサイエンスのページ'' / http://www.teu.ac.jp/aqua/GS/
おそらく多くの人がここから調べ始めるのではないでしょうか。
先輩たちの大いなる遺産を有効活用しましょう。参考資料の中にある論文も参考になるはずです。
''2. 学内の卒業論文検索''
いろいろな研究室がいろいろなスタンスで研究を行っているので参考にしにくいものもありますが、
コンテンツプロデューシングプロジェクトやイメージメディアプロジェクトなどの卒業研究は参考になるかもしれません。
''3. 芸術科学会'' / http://art-science.org/journal/
NICOGRAPHという論文コンテストを開催している学会で、多くの院生が発表しています。
先生方が委員を務めておられる学会でもありますね。そういった学会であるので、領域としては近い研究が数多くあります。
''4. 情報処理学会'' / http://www.bookpark.ne.jp/cm/ipsj/select_signotes.asp?mode=PDF
長い歴史がある学会のひとつで、コンピュータ関連の研究が多く発表されています。
この学会では「研究会」という分野別のグループがありますので、
興味のある分野の研究会から論文を探す、ということができますね。
''5. GiNii'' / http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp
日本の学術論文を検索するCiNiiを含む検索サービスです。
闇雲にGoogleで探すよりかは単語でも見つけやすいですが、
見つけた論文がいろいろな事情で閲覧不可という可能性もありますので注意してください。
''6. ACM'' / http://portal.acm.org/
SIGGRAPHなどを開催している学会で、世界最大のコンピュータ系の学会です。・・・が、当然ながら英語です。
ある程度テーマやキーワードが絞れてきたり、論文に慣れてきたら調べてみましょう。
学内からアクセスすると閲覧できる文献が多くなります。
''7. Google Scholar'' / http://scholar.google.co.jp/
なんだかんだでGoogle先生は頼りになります。
日本語論文は少し苦手のようですが、上記以外の論文を探すのには有効です。
こんな感じです。
それでも見つけにくい場合は、論文探し慣れしている同期や先輩に相談してみてください。
また、上記のサイト(検索系を除く)だけ参照すれば良いという訳でもないので、論文内で参照している論文だったり、
いろいろな検索ワードで検索して出てきた論文だったりもちゃんと調査しておきましょう。
この項目では、輪講を初めて体験する皆さんに 先輩からの貴重なアドバイスをお届けするトピックをまとめています。
皆さん方の中には卒業研究を過小評価している人がいるかもしれませんが、
GSの卒研は真っ当にクリアすると、能力的な次元が否応なしに引き上がります。
それだけのことが要求されるのだと理解してください。
これまでの発表経験などで自信を付けている人もいると思いますが、
もしカケラほどでも慢心や傲りを持っているのであれば、
それらを捨てて全力で取り組むことをオススメします。
また、輪講で得た経験というのは中間発表や最終発表で必ず活きてきます。
それゆえに、中間発表や最終発表でも次に示すようなことを指導されないようにしましょう。
輪講は初めての経験で失敗もしてしまうかもしれません。しかし、同じ過ちは二度繰り返さないことが大事です。