はじめに †このページでは、LaTeX に初めて触れる皆さんにお届けするトピックをまとめています。 LaTeX とは †そもそも LaTeX とはなにか、というところから疑問の方もいると思います。 そこで、とりあえずLaTeXで文章を書く上で必要となる点だけをまとめてみます。
以上のような流れになります。 この LaTeX を使ってもらうために必要な作業は、
という流れになります。 LaTeX のセットアップ †研究室のデスクトップPCにも、LaTeXのセットアップが必要です。 まずは環境のセットアップですが、 LaTeX のセットアップは「TeXLive」と呼ばれるパッケージを利用します。 TeXLive https://www.tug.org/texlive/
エディタの設定 (Atom の場合) †LaTeX で扱う tex ファイルは単なるテキストファイルなので、 エディタはメモ帳でもなんでも良いのですが、 この Wiki では便利に利用できるエディタとして「Atom」と「VSCode」を紹介します。 この節では Atom の利用について解説します。 Atom は Windows 版だけでなく MacOSX 版や Linux 版もあります。 インストール †以下の URL からインストーラーをダウンロードして実行して下さい。 Atom https://atom.io/ パッケージのインストール †まずは、日本語メニューをインストールします。以下の手順に従って下さい。
メニューを日本語化したら、同じような手順で以下のパッケージをインストールして下さい。
これらのパッケージをインストールした後、 atom-latexパッケージの設定を開き、 以下の項目の設定を行って下さい。
上記の設定でうまくいかない場合に、「Toolchain to use」項目を「auto」に変更するとうまくいくことがあるようです。 論文用テンプレートファイルのコンパイル †論文用テンプレートファイルをコンパイルしてみましょう。 まずは、研究室のサーバーから必要なファイルをダウンロードしましょう。 LaTeX資料集 https://gamescience.jp/GS_LaTeX/index.html 解凍すると、色々ファイルが出てきます。 最も重要なのは、main.tex または「*_Main.tex」という名称のファイルです。 この main.texを Atom で開いてみましょう。 「\コマンド{引数}」のように色々書いてあるファイルだと思います。 このままコンパイルしてみましょう。簡単です。 Atom の中で main.tex にカーソルがある状態で、 メニューの「パッケージ」→「Atom-LaTeX」→「Build LaTeX」を選択するだけです。 あるいは、Cntl + l, Ctrl + b というショートカットキーもあります。 問題なければ一発でPDFを作成してくれます。 作成された main.pdf を Atom の Project の中から開いて確認してみましょう。 ほら、何かもう大層な論文を書いた気分に浸れませんか? 論文全体を表示するとやや文字がかすれて見えますが、 Ctrlキーを押しながらホイールを上下することで拡大縮小ができます。 拡大すると、様々な文字が実際はかなり綺麗なフォントで表記されていることがわかります。 Build がうまくいかなかった場合、 Atom の右下の方に「LaTeX compilation error」という文字列が表示されます。 そこをクリックするとエラーメッセージが表示されますので、 これを見て改めて編集しなおします。 このエラーメッセージは今時の開発環境と比較するとかなり見づらいので、 慣れが必要です。 書き始めるにあたって †中間報告書の場合 †中間報告書では、main.tex に本文を記述していきます。 サンプルをよく読みながら、手始めに論文のタイトルや学籍番号、 氏名を自分のものに変更してコンパイルしてみましょう。 編集した main.tex を保存して、Build を実行するだけです。 main.pdfを開いて反映されたか確認してみましょう。 あとは、先輩の中間報告書などを参考に書き進めましょう。 LaTeXのコマンドなどが分からなかったら、 LaTeX Tips&FAQ を読んでみてください。 卒業論文の場合 †では、テンプレートファイルのコンパイルから先に進むにはどうするかを説明します。 本文そのものは、main.tex とは別のファイルに記述していきます。 M01xxyyy\_main.tex の中に、 % ここから本文ファイルを挿入 % \input{chap1} という欄があると思います。 行頭の % はコメントアウト(C++/Java の // に相当)になっていて、 メモ書きやボツ文章を残しておくのに使えます。 で、別ファイルに記述した文書は、こうやって input 文で挿入するわけです。 自分が追加したファイルに応じて、コメントを解除するなり、自分で input 文を追加するなりしてください。 肝心の中身ファイルの書き方ですが、これはもう、世の資料などを参照してもらうしかありません。 全部書くくらいなら私は LaTeX の本を出せてしまいます。 とりあえず最低限は、そのファイルで書く章の名前を、 \chapter{はじめに} のように最初に入れておくくらいです。後は Try & Error でがんばりましょう。 |