論文題目:
3DCG における馬の代表的な4種の走法のなめらかな移り変わりの表現

概要:
今日、コンピュータの進歩により複雑な計算処理を高速におこなえるようになった。そ れにともない、3DCGによる表現の幅は広がり、リアリティの高いグラフィック表現が 可能となった。リアリティを高めることは見る側に没入感を与えるので、3DCGによる アニメーションにおいて重要な役割をもつ。また一方で、動物の歩行や走行を3DCG で 再現しようとする研究も多くなされ、馬のアニメーションに関しても映画やアニメ等で利 用される頻度は高まり、ゲーム等ではリアルタイムに動きを生成するアニメーションが用 いられている。実際の馬は速度が変化すると、歩幅をそれに合ったものへと変化させてい る。また大きな速度変化をともなう場合には、走り方を速度に応じた歩行パターンへと 変化させている。歩行パターンとはある特徴ごとにわけられた走法の種類のことである。 そこで本研究では、リアルタイム3DCG において、速度変化をともなう馬の走行をより リアルに見せるための手法を考案した。速度に応じた歩幅をとらせ、速度に応じた歩行パ ターンへとなめらかに変化させる手法を示している。

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